いかがお過ごしでしょうか、かにみそです。
この度、「恩株チェッカー」を試作しました。
急騰した保有銘柄に対して株価の調整が入ると思い一旦手放したため、様子を見ながら少しずつ買い戻すのですが、買い戻す数量をどうしようか考える時に思い浮かんだのが「恩株」の概念です。
恩株を生かすも殺すも自分次第。ツールを作っておいて、いつでもどこでも検証できるようにしようと思いました。
恩株とは?
恩株とは、値上がり益・配当などの利益が投資元本を上回り、実質ノーリスクで運用できるようになった状態の株式を指します。万が一、株の価値がゼロになっても、投資元本は回収済みのため元本割れはあり得ません。
恩株は投資元本を回収済みなので取得価額は実質0円とみなすことが出来ますが、それにもかかわらず値上がり益・配当金・株主優待といった不労所得をもたらします。また、恩株から生まれた不労所得を再投資に利用することもでき、まさにお金がお金を生む状態です。
自分の資金に手を付けずに、自分の資産が右肩上がりに増えていく状態が作れるわけです。
保有銘柄が今は恩株ではないにしても、前述のように「投資元本を回収する」という視点で考えれば、全て手放した場合の総利益を計算し、その金額内で株が取得できるなら恩株にできる可能性があります。上記「値上がり益による恩株化」の図で言えば、値上がりした株(黄+黄斜線)を全て売却し青部分を買い戻すイメージです。
恩株チェッカーを作った理由
値上がりした株式を売却するにあたり、チャートが過熱していた(ボリンジャーバンドの日足・週足・月足すべて+3σ)上に配当権利が近かったため、「暴落したら危ない!」と思い予定より多く手放したところ、権利落ちを挟んでチャートがやや落ち着いてきたので売値より下の価格で少しずつ買い戻す予定です。
この銘柄は現在、予定より売りすぎたことで恩株になっており、恩株をキープするとしたら何株まで買い戻しできるのかを計算したくなりました。(もちろん、株価の再上昇を狙って多めに買い戻し、より多くの利益を掴むチャンスをうかがう選択もあります。)
恩株を作るための利益は、実現損益(値上がり益)、配当金、貸株金利などがあります。株主優待は基本的に再投資できませんが、投資元本の回収という意味で評価額を考慮してもよいでしょう。これらの利益の中で株を買い戻すことになります。
しかし、取得可能数は株価によって変動するため、取得数に保有済数を足すという保有数量計算を想定株価ごとに電卓で検証するのは面倒です。
そこで、「資産運用成績を入力して恩株にするための検証を行ってくれるツールを作ってしまおう」と思いました。想定株価を入力してボタンを押すだけで保有数量の計算結果を表示してくれるなら楽ですし、前段階となる「恩株を作るための利益」をいじって検証することも簡単にできるようになります。
週初めにある程度プログラムは出来ていてPCで動作確認もしたのですが、手持ちのスマホで検証を始めるとピクリとも動かない‥‥。タブレットでは動く模様。
会社から帰宅しては原因究明を繰り返し、いろいろ試した結果、なんとか全機器で動作確認可能な状態にできましたので、ようやく公開できます。(動作確認できたのは、あくまで自分の環境でですが。)
以下のページに置いておきます。興味のある方は触ってみてください。