明けましておめでとうございます。いかがお過ごしでしょうか、かにみそです。
能登半島地震、羽田空港での二次災害と、年初から国内では波乱の幕開けとなっています。被災した方々へお見舞い申し上げますと共に、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。国の支援体制が整ったら、支援金に出資したいと思います。
さて、一方で、今年から新NISAがスタートし、非課税枠が大幅に増えて資産増のチャンスがやってきます。が、前述の通り何が起こるか分かりませんので、不測の事態に備えて生活防衛資金はしっかり管理しないといけませんね。
私かにみそは、株式投資を始めて6年が経過し、利益/損失確定を繰り返しながら個別株で株主優待をもらいつつ順調に資産を増やせています。投資スタイルはいろいろありますが、一気にいろいろ試しても身に付かないので、私はある程度の経験期間を設けてから新しい投資スタイルに着手してきました。
年月 | 取り組み | |
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1 | 2017.08 | 一般NISA・日本株で資産運用を開始 |
2 | 2018.08 | 1年の経験を経て、特定口座での取引を開始 |
3 | 2020.01 | 貸株サービス利用開始 |
4 | 2020.03 | 日本株の信用取引・FXを開始 |
5 | 2020.08 | 外国株の取引を開始 |
6 | 2022 | 特定口座を1年間「源泉徴収あり」→「源泉徴収なし」に変更 |
7 | 2022 | 証券CFD取引を開始 |
8 | 2023 | 債券の保有を開始 |
そして新NISAに向けて、情報提供が何かの参考になれば幸いだと思い、この記事に2023年末時点の保有銘柄を記載することにしました。
保有銘柄一覧
現在保有中の株式とその状態を、以降に記載します。ですがその前に、後述する「保有銘柄の状態」欄のアイコン説明を記載しておきます。
恩株 | 投資元本回収済の株式 |
貸株 | 貸株金利1%以上の株式 |
総利益XX万 総損失XX万 | 含み損益、譲渡損益、配当金、貸株金利の合計が相当額以上 |
節税 | 平均取得価額の税制優遇を有効利用する株式 |
損出し・損切りをしている関係で、損失を抱えている保有銘柄は少ないです。また、値上がり益も期待して保有するものなので、購入動機に「値上がり期待」は記載していません。
保有数量、保有口座(NISA・特定・一般)の記載は控えています。
日本株
銘柄コード | 銘柄 | 保有銘柄の状態 | 初取引日 | 初購入時の購入動機 |
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2436 | 共同ピーアール | 2021/04/02 | プレミアム優待倶楽部・貸株金利 | |
2499 | 日本和装ホールディングス | 2019/03/11 | プレミアム優待倶楽部、配当利回り | |
2753 | あみやき亭 | 2021/02/19 | 株主優待 | |
3087 | ドトール・日レスホールディングス | 2022/12/14 | 株主優待 | |
3141 | ウエルシアホールディングス | 2017/08/17 | 株主優待 | |
3315 | 日本コークス工業 | 2020/05/01 | ||
3475 | グッドコムアセット | 2020/03/19 | プレミアム優待倶楽部、高配当利回り | |
3543 | コメダホールディングス | 2018/03/09 | 株主優待 | |
3924 | ランドコンピュータ | 2020/02/21 | プレミアム優待倶楽部 | |
5020 | ENEOSホールディングス | 2021/11/26 | 配当利回り、超大型株 | |
5884 | クラダシ | 2023/06/30 | 新興株 | |
5955 | ヤマシナ | 2021/02/12 | プレミアム優待倶楽部、貸株金利、低位株 | |
6089 | ウィルグループ | 2023/03/29 | 株主優待、配当利回り | |
6635 | 大日光エンジニアリング | 2019/12/06 | 低PBR | |
7041 | CRGホールディングス | 2023/02/21 | プレミアム優待倶楽部、貸株金利 | |
7610 | テイツー | 2020/05/01 | 貸株金利、信用売買訓練、低位株 | |
8267 | イオン | 2023/08/29 | 株主優待・超大型株 | |
8306 | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 2019/11/12 | 配当利回り、超大型株 | |
8697 | 日本取引所グループ | 2022/12/20 | 株主優待、超大型株 | |
8739 | スパークス・グループ | 2017/11/24 | ||
8905 | イオンモール | 2023/12/18 | 株主優待 | |
8918 | ランド | 2020/01/10 | 超低位株 |
時価総額の規模が小さい銘柄が多く、プレミアム優待俱楽部を導入した企業が多めです。プレミアム優待俱楽部を運営している株式会社ウィルズ(証券コード:4482)が「プレミアム優待俱楽部PORTAL」というサイトを用意しており、優待システムを導入した企業の中でも共通株主優待コイン「WILLs Coin」と交換できる企業の情報収集がこのサイトを起点にほぼ完結できるので便利です。
このサイトの特性上、「プレミアム優待俱楽部導入企業」という投資対象に予め情報が絞られているため、ここから将来性に期待できる銘柄を定期的に探しています。優待や配当を受け取りながら長期保有する手法も取れるので初心者向けの投資方法ですが、配当/優待利回りに騙されず業績もしっかり確認して銘柄を選びましょう。
外国株
銘柄コード | 銘柄 | 保有銘柄の状態 | 初取引日 | 初購入時の購入動機 |
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AAPL | アップル | 2022/01/11 | ||
ABBV | アッヴィ | 2020/10/14 | 配当利回り | |
AXP | アメリカン・エキスプレス | 2022/01/24 | ||
DOCS | ドクシミティ | 2021/09/10 | 新興株 | |
MOS | モザイク | 2022/02/03 | ||
PEP | ペプシコ | 2020/08/28 | 連続増配 | |
PFE | ファイザー | 2020/11/10 | 連続増配 | |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 2020/08/06 | 連続増配 |
1株単位で取引できる米国個別株を、積み立てていくかのように少しずつ買い付けし、配当金を受け取りながらトータルでプラス圏をキープしています。
債券
種別 | 銘柄 | 保有額(額面) | 取引日 | 償還日 |
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国内債券(特別債) | 第71回 国際協力機構債券(ソーシャルボンド) | ¥100,000 | 2023/02/02 | 2027/12/20 |
外国債券(国債) | 米国国債 US TREASURY N/B 2.0% 2025/8/15 | $500 | 2023/01/23 | 2025/08/15 |
外国債券(社債) | モルガン・スタンレー 米ドル建劣後債券 4.35% 2026/9/8 | $1,000 | 2023/01/23 | 2026/09/08 |
償還日まで保有していれば、発行元が破綻しない限り額面の金額が戻ってきます。現在は受取利息を含めトータルで+16,000円程度です。
なお、債券はNISA口座では購入できません。
恩株・貸株・節税について
恩株とは
恩株とは、値上がり益・配当などの利益が投資元本を上回り、実質ノーリスクで運用できるようになった状態の株式を指します。万が一、株の価値がゼロになっても、投資元本は回収済みのため元本割れはあり得ません。
恩株は投資元本を回収済みなので取得価額は実質0円とみなすことが出来ますが、それにもかかわらず値上がり益・配当金・株主優待といった不労所得をもたらします。また、恩株から生まれた不労所得を再投資に利用することもでき、まさにお金がお金を生む状態です。
自分の資金に手を付けずに、自分の資産が右肩上がりに増えていく状態が作れるわけです。
保有銘柄が今は恩株ではないにしても、前述のように「投資元本を回収する」という視点で考えれば、全て手放した場合の総利益を計算し、その金額内で株が取得できるなら恩株にできる可能性があります。上記「値上がり益による恩株化」の図で言えば、値上がりした株(黄+黄斜線)を全て売却し青部分を買い戻すイメージです。
貸株制度
貸株制度は、口座内に保有中の株式を貸し出し、その時価総額に対する金利を得ることが出来る制度です。貸出先は、保有中の株式が保管された口座を開設した証券会社です。
以下、主な注意点です。
- NISA口座の株は貸し出せません。
- 貸株中は名義が証券会社へ移行します。
- 貸株中は名義が自分ではないため、証券会社の倒産による株自体の消失、株主優待や配当の権利消失といったリスクが生じます。
- 貸株中の株はいつでも売却でき、いつでも貸株を返還してもらうことができます。
- 貸株の金利は、銘柄によって異なります。また、週単位で急に金利の変更があったりしますので、配当利回り以上に安定しません。
節税:平均取得価額に対する税制優遇の有効利用
特定口座・一般口座では、損益確定の際に平均取得価額(1株あたりの取得価額)の小数点部分を切り上げて計算する制度になっています。高い値段で取得したことになることで、利益が小さく、または損失が大きくなり税金の徴収額が少なくなります。
例えば、1株あたり100.1円で取得した株を100.2円で売却すると、1株あたり0.1円が上乗せされて手元に残りますが、税制上は1株あたり0.8円の損失が出たことになります。
上記の例では、リアルマネーで100円増えた一方で、税制上は800円のマイナスとなるので、100円の利益に税金はかかりません。800円のマイナスも、損益通算に使えます。
この制度を利用して、小数第一位の指値で株を売買することで意図的に損失を出すわけです。
優遇が1株あたり1円以下のため、株数で勝負することになり、必然的に株価が安い低位株に手を出すことになります。買値以上の価格で売却できる保証はありませんし、この図では考慮されていない「取引手数料」などの諸費用もありますので、取引の際は注意しましょう。
NISAはそもそも非課税のため、平均取得価額が切り上げられることはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
口座を使いこなす、制度を使いこなすのにはある程度知識の定着や経験が必要になります。かく言う私も使いこなせている気はしません。日々勉強です。節税手法に関しては、超低位株の一部利益確定をした際に起こった違和感への気づきが無ければ、未だに知らない可能性もあります。
知識を蓄え、少額で様々な経験を積み、慌てずに無理のない投資をしていきましょう。