いかがお過ごしでしょうか、かにみそです。
先日、日商簿記3級を受験してきました。
(受験日の日記はコチラ)
試験概要
日商簿記3級の試験時間は60分で全3問構成です。試験では、問題用紙・計算用紙・解答用紙の一体型冊子を配布され、試験終了後にそのまま回収されます。このため、自己採点ができないようになっているようです。実は回収時に、ページの欠落が無いかも確認しています。
- 問題用紙 ‥‥ 冊子左側ページ
- 解答用紙 ‥‥ 冊子右側ページ
- 計算用紙 ‥‥ 冊子の余白
問題の冊子を持ち帰ること・破ること(問題の持ち帰り疑惑)は厳禁となっています。ページの欠落が無いか確認しているのはこのためです。なので、試験が開始したら問題を解く前に落丁が無いか見ておいた方がよいでしょう。答案用紙を埋めてから落丁に気付いていては手遅れです。
ところで、人間は記憶力・コミュニケーション能力に優れています。「問題の冊子を持ち帰ること」は厳禁ですが、「問題を覚えている人が情報発信」してしまったらどうなるのでしょうか。
今回の出題内容(記憶の限り)
ここからは、私が問題をこなしながら記憶に焼き付けた出題傾向を、記憶の限りを尽くして記載していこうと思います。
問1:仕訳15問
適切な勘定科目を記号で選択し、金額を記入して仕訳する問題でした。
すべてを覚えているわけではないので掲載は一部です、悪しからず。
- 株式の発行
- 現金過不足
- 電子記録債権
- 償却債権取立益
- 建物の改良(資本的支出15万、収益的支出65万、計80万の改良。普通預金から支払い)
- 証ひょうからの仕訳
- 備品の売却(減価償却累計額44万の購入時55万の備品を、2万で売却し現金で受け取り)
- 社会保険料の支払い(従業員の1年分の雇用保険料36万を一括現金で支払い。従業員負担分は12万で、3ヵ月分は預かった分から、残り9ヵ月分は会社で一時立替。残りは会社負担分。)
問2ー1:総勘定元帳の穴埋め
以下の取引を行っている会社の、受取利息と未収利息に対する今期1年分の総勘定元帳を穴埋めする問題でした。
- 前期6月に3,600,000円を年率2.2%で1年間貸し付け、利息は満期時に元本とまとめて受け取り。
- 今期6月に3,840,000円を年率1.9%で1年間貸し付け、利息は満期時に元本とまとめて受け取り。
- 受け取りは普通預金、利息は月割計算、会計期間は4/1 ~ 3/31。
あまりに手こずったので、この問題ははっきりと覚えています。
問2-2:取引に対する補助簿の選択
1つの取引に対して、どの補助簿への記入が必要なのか選択する問題でした。
- 商品を売り上げ、一部を現金で回収、残りを掛け
- 売り上げた商品の返品、掛けから相殺
- 備品の購入、一部現金支払いで残りを後日支払い
- 売掛金に対する貸倒引当金の設定
問3:決算整理後残高試算表と当期の損益
決算の整理として、当座借越、現金過不足や仮払金の清算、貸倒引当金の設定、売上原価の計算、減価償却、未払金や前払金の精査、消費税の納付額の計算などの仕訳を行い、問3-1で決算整理後残高試算表を作成し、問3-2で当期純利益(or当期純損失)を解答する内容でした。
引っ掛け問題と思われたのが、「試算表の備品60万に気を取られて、仮払金21万の清算で計上した備品の減価償却が忘れがちになる」ところでしょうか。これを忘れると当期の損益が正解できなくなってしまいます。
まとめ
60分しかないので、時間配分が非常に大事だと感じました。つまずきそうな問題で時間を取られるよりは、分かる問題や手慣れた問題から着手して解答数を上げることが有効かと思います。
ブログを運営中の私に何かできることはないかと思い、問題を解き終わった残り5分で思いついたのが、問1の見直しをしながら出来る限りの問題を記憶することでした。
参考になるかどうか分かりませんが、これから受験する人の一助になれば幸いです。