いかがお過ごしでしょうか、かにみそです。
年が明けてから、資産運用の成績を集計しておりました。
とは言っても、今期3Qの成績ではありません。資産運用を始めてから今に至るまでの、いわゆる通算成績を集計しています。
株式による運用を開始して5年、私はどれくらいの成果を上げられたのでしょうか。
集計の理由
投資元本が把握しにくくなった
「通算成績を集計しないといけない」と感じたのは、楽天銀行の口座を開設した2021年7月から間もない頃でした。
かねてより私は、有価証券の取引のために楽天証券を利用していましたが、投資元本の送金ごとにかかる振込手数料が煩わしくなり、楽天銀行の口座を開設しました。マネーブリッジ(楽天銀行口座と楽天証券総合口座との紐付け)で、振込手数料を支払うことなく楽天証券総合口座へ資金を移動できるようにしたまではよかったのですが、楽天カードの支払いの引き落としを地方銀行から楽天銀行へ変更したことで、楽天ポイント付与+0.5倍と引き換えに投資元本が目減りする事態となりました。
今まで「合計送金額=投資元本」だったものが、毎月の引き落としにより「合計送金額-ある時点での支払い累計額=その時点の投資元本」となり、毎月末の投資元本をいちいち算出しないといけなくなったわけです。
株主優待権利獲得の履歴が残らない
日本株には独特の制度「株主優待制度」が存在します。そのため、株価・配当金に加えて株主優待を参考にして投資するわけですが、このうち優待に関しては証券会社に履歴が残りません。優待の履歴は、保有していた有価証券の履歴と当時の株主優待の内容を照合していって、いつ何をどれだけ受け取ったか、および使用したのか未使用なのか廃棄になったのかを自分で記録しておく必要があるのです。
楽天証券のマイページにて、月ごとの資産の推移(株価・配当金が影響する部分)は参照できデータも抽出できるのですが、株主優待に対してはデータは完全手作りになります。
この株主優待データを管理し、年間の優待相当額が把握できていると、後述する「年間リターン率」がより精密に計算できます。
年間リターン率が把握できていない
投資に関するアンケートで、まれに年間リターン率を聞かれるのですが、整理しておくことで次回以降スムーズに回答できるようになります。
そもそも、投資するにあたって、目標の年間リターンを計画したうえで、業績や利回りなどを参考にして投資するわけなので、本来は毎年気にしないといけないのです。もちろん、全く気にしていないわけではないです。「この年は良かった」「この年は目減りした」と思っていましたよ。
しかし、株価変動による時価総額の増減は激しいもの。とりわけ、投資を開始した時期と確定申告を行う時期がずれている方がほとんど。確定申告ベースで年間リターンを認識していたため、投資開始月ベースで見た時と比較してズレが生じていることに気付きました。
X1年7月初めから資産運用を開始した人が、以下のような資産推移をしたとすると‥‥
赤矢印と緑矢印で資産運用成績の印象が変わりませんか?
投資経験を情報提供するきっかけに
以上のように、本当ならもっと前から資産運用成績を集計するべきだったのですが、面倒だったので後回しにしていました。ですが、集計するついでに投資経験を振り返り、「何かしらの記事を書いて情報提供できれば役立てるのではないか」と思うようになったので、年初めで集計もしやすいこともあり奮起しました。
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資産運用成績の集計結果
投資元本の把握
まずは、投資元本をベースにしたグラフです。
送金をしていない期間が平坦な左側と比較して、〇の部分では引き落としにより投資元本が減少しているのが見て取れます。
株主優待の履歴を作成
続いて、株主優待相当額のデータが反映されたグラフです。
履歴を作成したことで、優待利回りは年0.5%前後、通算で十数万円分の優待を受け取っていることが分かりました。(投資元本の運用率が100%というわけではないので、利回りは想定より低くなりました。)
年間リターン率の把握
最後に、年間リターン率のデータが反映されたグラフです。(株主優待相当額は考慮しておりません。)
確定申告ベースで「この年は良かった」「この年は目減りした」と一喜一憂していた私ですが、〇で示したように、投資開始月ベースで確認すると3年間プラスマイナス0近辺をウロウロしている状態でした。
データ分析をするって、大事ですね。
まとめ
運用成績を振り返るとともに自分の投資経験も振り返り、成績が良くなった4年目あたりから自分なりの投資スタイルを見つけられているのかな、と感じています。
1つの投資手法におよそ1年をかけて経験を積み、慣れてきたところで別の投資手法を順番に学んできたつもりです。
中には失敗した投資もありますが、経験値という名目で少額の運用だったのが不幸中の幸い。投資先のうち運用成績を伸ばせるところがしっかり伸ばせたおかげで、主に個別株のみの運用ながら今のところ順調です。
まだ検討中ですが、今年は新たに、新サービスとして提供が開始された外国株の信用取引に触れてみようかと思います。もちろん、最初は慎重に少額で。さらに来年は、新NISAの導入で非課税枠が格段に増えますので、経験として、敬遠してきた投資信託もそろそろ導入してみましょうかね。
思考は人それぞれなので、投資スタイルも人それぞれ。運用が順調な人、そうではない人もいるでしょう。また、資産運用が順調な人の投資手法を参考として、知識・経験を身に付けていく方もいらっしゃると思います。私の思考が参考になるかどうかは分かりませんが、誰かの投資の一助になれるよう、自分の思考を記事にし公開することにも今後挑戦していきます。